X線検査は、コンクリート構造物にコア穿孔(穴を開ける)を行う前に、建物の強度や機能を損なうリスクを避けるため、内部の鉄筋・配管・配線などの位置を確認する目的で実施される非破壊検査です。
かつては、鉄筋の切断が問題視されない現場も多く見られましたが、近年の改修工事では、埋設配管はもちろん、鉄筋の切断も一切禁止されている現場が増加しています。そのため、弊社では配筋ピッチが非常に狭く、穴径を小さくできないケースにおいても、ミリ単位で罫書き(マーキング)を行い、慎重に対応しています。
X線検査には以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
• 他の調査手法と比べて、コンクリート内部の情報を高精度に把握できる
• 埋設物の位置を事前に把握することで、コア穿孔工事を安全かつ確実に行える
【デメリット】
• 検査機器の設置スペースが必要なため、狭小部では実施が困難な場合がある
• X線は放射線の一種であるため、装置周辺には立入禁止区域の設置など、安全管理が不可欠
• 屋外での作業時、雨天などの気象条件により作業が制限されることがある
これらの点から、X線検査を行う際には事前の打ち合わせが重要になります。現場の情報や写真の提供、必要に応じた現地調査など、事前準備が精度と安全性に直結します。
X線検査に関してご不明な点がございましたら、ぜひ株式会社都築ネクストまでご相談ください。
弊社では、ダイヤモンド穿孔工事とX線検査(コンクリート内部のレントゲン撮影)の実績がほぼ5:5の割合となっており、X線検査に関しても豊富な経験と実績を有しています。特に、機材設置が難しい現場にも多数対応しており、安全・正確・スピーディな施工には自信があります。今後も現場ごとに技術を磨き合い、更なる品質向上を目指してまいります。